2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

労働と日々

夏の暑い一日、男たちはうだるような炎天下の中野良仕事。家に帰れば汗みどろ。でも、ああ、こんな時に限って女たちは燃えさかっていて、夜のお勤めを求めてくる。何とかしてくれ・・・ この怨嗟の哀歌はべつだん、最近同棲を始めた私の後輩の話ではありませ…

amalecさんのコメントへの御礼とお返事

コメント有り難うございます。 ご存じのようにはてなのコメント欄はちょっとまとまった量は書きにくいものですから、別記事という形にさせて頂きました。ご了承くださいませ。 さて、ご質問の人格という問題ですが、今回の記事ではいくつかの文脈で使われる…

キツネとタヌキの化かしあい

クロソウスキーの『ニーチェと悪循環』、ちくま学芸文庫で出版になりました。単行本は結局買い忘れ、古本もなかなか出回らずで、ちょっと困っていたのですが、おかげさまで廉価で入手。高値で古本買う羽目になる前で本当に良かった。。。 まあ、その内容につ…

まちなかをお散歩するエディプス(2)

さて、前回はハイデッガーを解説する木田元せんせいにならってWirklichkeitとRealitatとの区別を学びながら、それがフロイトにとって、そしてフロイトを解説するラカンにとってどんな意味を持っていたのかを考えてみました。 でもって、ラカンが『フロイトの…

まちなかをお散歩するエディプス

さて、先日知人とガブリエル・タルドの『社会実在論Realite sociale』の話をしていた時のこと。下訳の一部を見せてもらいながら、ああ、このrealiteってほんと哲学的な意味でのそれなんですね、などと感想を漏らしていたりしたのでした。いわゆる「社会実在…

世界貧乏(4)

さて、世界貧乏、というわけのわからないこの表題、それをここまでみてきました。 ハイデッガーにとってそれは、人間が世界に向かって開かれているということとの対置で語られたものでした。大急ぎで言っておけば、そもそもこの「世界」という考え方そのもの…

世界貧乏(3)

さて、ハイデッガーは言います。というか、ここでようやく今回のレポートシリーズのタイトルにたどり着きました。 ハイデッガーの区分はこうです。石:無世界的。動物:世界貧乏的weltarm。人間:世界形成的、と。 世界貧乏、何のことかと思いましたが、まん…

世界貧乏(2)

退屈Langeweile、長い時間lange Zeit、アレマン方言の慣用では「長い時間を持つ」は「郷愁を懐く」という意味になる、とハイデッガーは指摘します。深い退屈、一つの郷愁。(133)それは、ノヴァーリスの述べた「郷愁としての哲学」に呼応しあうものだ、という…

訃報

http://www.asahi.com/obituaries/update/1010/001.htmlつらいものです

世界貧乏

なんのはなしだ、というタイトルですが、別に私が世界的な貧乏人であるという意味ではありません。でもまあ、結構そうなのですが。。。そしてここんとこますますひどくなるその貧乏の一因に 、先週行われたジョアン・ジルベルトのチケット代が含まれているこ…